「Xperia XZ3」をレビューしていきます!
SONY製スマートフォンとしては初の有機ELディスプレイを採用した、注目のモデル。
Xperia XZ2で不評だった厚みを削ぎ落とし、「3Dカーブ」の側面湾曲ディスプレイも質感良し!
Content
Xperia XZ3価格比較(実質負担額)
Xperia XZ3は、国内3キャリアで販売されており、MVNOでの取扱はありません。
発売日:2018年11月9日
・docomo(SO-01L)
・au(SOV39)
・Softbank(801SO)
・Softbank ANA Phone(801SO)
[/aside]
Xperia XZ3価格比較の結果がこちら!
| Xperia XZ3 価格比較 | 実質負担額 | 価格 |
|---|---|---|
| docomo | 57,024円(新規・機種変更) 40,176円(MNP) | 98,496円 |
| au | 99,360円 | 99,360円 |
| Softbank | 119,040円 | 119,040円 |
| ANA Phone | 119,040円 | 119,040円 |
auとSoftbankでは、新料金プランへの移行に伴い、端末購入サポート割引である、auの「毎月割」・Softbankの「月月割」は終了となっています。
docomoは、端末とい月額料金の分離プランへの移行を発表していますが、まだ導入されておらず、端末購入サポートの「月々サポート」は引き続き実施されています。
時期Xperia発売時には、新料金プランへ移行していますので、月々サポート適用で購入できるのは「Xperia XZ3」が最後になるでしょう。
Xperia XZ3レビュー
スペックから実機レビューまで、Xperia XZ3のレビューをお届けしていきます。
ミドルレンジの高コスパモデルが「Huawei P20 lite」なら、ハイエンドの高コスパモデルが「Xperia XZ3」!
まずは、Xperia XZ3スペックのレビューから、ご紹介していきます。
Xperia XZ3のスペックまとめ
Xperia XZ3のスペックがこちら。
3Dカーブ有機ELディスプレイ・Snapdragon 845・4GBメモリ・IMX400採用の高性能カメラ搭載のSONYが誇るフラッグシップモデル!
| Xperia XZ3 スペック表 | |
|---|---|
| サイズ(mm) | 約158 x 73 x 9.9 |
| 重量 | 約193g |
| カラー | ・ブラック ・ホワイトシルバー ・フォレストグリーン ・ボルドーレッド |
| OS | Android™ 9.0 Pie |
| CPU | Qualcomm Snapdragon 845 |
| コア数 | オクタコア |
| 動作周波数 | 2.8GHz*4 + 1.8GHz*4 |
| RAM | 4GB |
| ROM | 64GB |
| 外部メモリ | SDXC対応(最大512GB) |
| ディスプレイ | 約6.0インチ 有機EL トリルミナスディスプレイ Gorilla Glass 5 Always On Display対応 |
| HDR | 対応(HDR10、HLG) |
| 解像度 | QHD+(2,880 x 1,440) |
| アウトカメラ | 1,920万画素 F値2.0 ハイブリッドオートフォーカス ・PDAF(像面位相差AF) ・レーザーAF 5軸電子式手ブレ補正(EIS) IMX400 ExmorRS |
| インカメラ | 1,320万画素 F値1.9 IMX278 ExmorRS? |
| アウトカメラ 動画性能 | 4K対応(3,840×2,160) HDR対応(HLG) 960fpsスーパースロー |
| インカメラ 動画性能 | FHD対応(1,920×1,080) HDR対応(HLG) |
| バッテリー | 3,200mAh |
| USB端子 | USB Type-C |
| 急速充電 | USB PD 2.0対応 (QCは非対応) |
| Qi(無線充電) | 対応 |
| Wi-Fi | 802.11 a/b/g/n/ac MU-MIMO対応 MU-Beamforming対応 |
| テザリング | 対応(最大15台) |
| Bluetooth | Bluetooth V5.0 LE aptX/aptX HD/LDAC対応 |
| ハイレゾ | 対応(FLAC、ALAC、DSD) |
| イヤホンジャック | 非搭載 |
| SIMサイズ | nano SIM |
| DSDS・DSDV | 非対応 |
| VoLTE | HD対応 |
| 対応バンド | LTE: 1/2/3/4/5/7/12/13/17/19/21/38/39/40/41/42 3G:1/5/6/19 GSM:850/900/1,800/1,900 MHz |
| 生体認証 | 指紋認証 |
| 防水 | IPX5/IPX8 |
| 防塵 | IP6X |
| 耐衝撃 | – |
| おサイフケータイ | 対応(NFC搭載、Felica対応) |
| ワンセグ/フルセグ | ワンセグ対応 フルセグ対応 アンテナ付属(SO01) |
| 赤外線 | 非搭載 |
Xperia XZ3ベンチマークスコア
「Xperia XZ3」で各種人気のベンチマークアプリを実行してみました。
Antutuベンチマークスコア
安定の人気ベンチマークアプリ「Antutu」Ver7.1の測定結果がこちら。
| Antutuスコア | |
|---|---|
| 総合スコア | 291,142 |
| CPUスコア | 92,170 |
| GPUスコア | 125,443 |
| UXスコア | 63,409 |
| MEMスコア | 10,120 |
Geekbench 4 Proベンチマークスコア
CPUの処理能力を測定するGeekbench 4 Proのスコアがこちら。
| Geekbench Proスコア | |
|---|---|
| Single Core Score | 2,362 |
| Multi Core Score | 8,737 |
3DMarkベンチマークスコア
Galaxy S8やXiaomi mi6同等のスコアとなっています。
| 3DMarkスコア | |
|---|---|
| Ice Storm Unlimited | 64,452 |
| Ice Storm Extreme | Max |
| Sling Shot | 4,691 |
| Sling Shot Extreme OpenGL ES 3.1 | 4,127 |
| Sling Shot Extreme Vulkan | 3,139 |
Xperia XZ3開封レビュー
Xperia XZ3の開封レビューをお届けしていきます。
今回は、docomo版Xperia XZ3(SO-01L)の実機レビューとなります。

パッケージは特筆することもなく、キャリアモデルのパッケージと言った感じ。
今回、レビューしていくのは、「Xperia XZ3」のフォレストグリーン。

付属品レビュー
付属品は、どんどん削ぎ落とされていく傾向にありますね。
「Xperia XZ3」の付属品は、TVアンテナと説明書のみ。笑

・クイックスタートガイド
・ご利用にあたっての注意事項
・イヤホンジャック変換ケーブル兼TVアンテナ(SO01)
[/aside]
こちらが、USB Type-Cイヤホンジャック変換ケーブル兼TVアンテナ。
Xperia XZ3にはイヤホンジャックが搭載されていない為、有線でイヤホンを使いたい場合とワンセグ・フルセグの視聴したい場合に必要となります。

Xperia XZ3本体レビュー
「3Dカーブ」という側面が湾曲した、デュアルカメラが特徴的なXperia XZ3。
画面端が湾曲しているので、賛否両論ありそうですね。

両サイドが大きくラウンドし、上下も若干ラウンド。


本体右側面には、
下部に、シャッターボタン(カメラ起動ボタン)
中央に、電源ボタン
上部に、音量調節ボタン
「Pixel 3」では、電源ボタンが上部に配置されましたが、
「Xperia XZ3」では、従来のAndroid機と同様の配置となっています。

本体上部に、SIMカードµ SDトレーを配置。
SIMピンを使わずに、爪で引き出せるトレーを採用。便利!

本体左側面には、何もなし。

Xperia XZ3の本体背面がこちら。
中央部に、指紋認証センサーを配置し、上部にLEDフラッシュ・単眼カメラ・Felicaポート。
おサイフケータイでの決済時にかざす位置は、カメラのあたりです。

フォレストグリーンとは言うものの、かなりブルーに近いです。
後ほど、「P20 Pro」と「HTC U12+(トランスルーセントブルー)」との色味比較をご紹介します。

USB Type-Cソケットのところにがシッポのようなデザインになっていますが、ソケット部の強度を補強する為にこのようなデザインになっているそう。

ちなみに、背面パネルもガラス製となっており、Gorilla glass5を採用。
ディスプレイパネルもGorilla glass5を採用しています。
画面輝度の比較(フラッグシップモデル)
手持ちのフラッグシップモデルを並べて、画面輝度の比較を行ってみました。
実際に目で見るイメージとしては、差がもう少し大きいです。
(手持ちのP20 Proを並べるの忘れました。)
全モデルとも液晶の明るさを最大に設定し、写真撮影しています。

見た目での明るい順に言うと、
Xperia XZ3 ≒ P20 Pro ≒ Pixel 3 XL >>> HTC U12+ >> AQUOS R2
という印象です。
「Xperia XZ3」「Pixel 3 XL」「P20 Pro」はほぼ同等ですが、これらと「HTC U12+」「AQUOS R」の2機種の差が結構あります。
とはいえ、太陽光下の「HTC U12+」使用でも暗いと感じたことはないので、日常使用においては、どの機種でも問題ないでしょう。
ちなみに、画面の最大輝度は下記の通り。
| モデル | 画面輝度(ニット) |
|---|---|
| HUAWEI P20 Pro | 582 nits |
| Sony Xperia XZ3 | 550 nits |
| Google Pixel 3 XL | 424 nits |
| HTC U12+ | 389 nits |
| AQUOS R2 | 不明 |
フォレストグリーンの色味レビュー
フォレストグリーンとはいえ、かなりネイビー系の色味が強いです。
「P20 Pro」と「HTC U12+」のブルーと色味を比較してみても、かなり近い。

SONYのXperia XZ3公式サイトに掲載されているようなグリーンを求めている方には、残念なお知らせとなりますが、ネイビー系の色味が好きな方には、良いかもしれません。
公式サイトの画像よりも大分落ち着いている色です。

指紋センサーの使い勝手
指紋センサーの位置も賛否両論ありそうです。
筆者は、この位置はあまり良いとは思っていない方のタイプです。
電源ボタンに人差し指がかかる位置でXperia XZ3を持つと、こうなります。

この状況から、指紋センサーを触ろうとすると、
指を70~80度曲げる感じにしないといけません。

「Pixel 3 XL」や「HTC U12+」も背面指紋認証モデルですが、これらの場合、指紋センサーは背面上部に配置されています。

こっちは、指紋センサーのタッチも楽々。

サイドセンスってどういう機能?
Android 9.0が登場して以来、フラッグシップモデルでは、本体側面に感圧センサーを配置するのが主流の模様。
HTC「U12+」の「エッジセンス」、Google「Pixel 3」「Pixel 3 XL」の「アクティブエッジ」につづき、「Xperia XZ3」にも「サイドセンス」という機能が追加。

「サイドセンス」には、2つのジェスチャーに機能が割り当てられています。
本体側面を上下になぞることで、「戻る」
本体側面をダブルタップすることで、「ランチャー起動」
(下記画像参照)

ランチャー起動時に表示するアプリはカスタマイズ可能です。

サイドセンスの設定画面

感度調節や有効範囲(両側・右側のみ・左側のみ)の設定も可能。

感度調整では、ダブルタップの速さとスライドの長さを調節できます。

ランチャー(サイドセンスメニュー)に表示したいアプリを設定することも可能。

慣れれば、サイドセンスも使い勝手良さそうです。
時間や曜日によって、使う頻度の高いアプリを自動表示してくれるという裏側でAI大活躍の先進機能でもあります。
Xperia XZ3の特徴
Xperia XZ3の特徴をまとめていきたいと思います。
Xperia史上初の有機ELディスプレイ
Xperiaシリーズで初となる有機ELを搭載。
湾曲ディスプレイを採用することで、端末両サイドの厚みが大幅に薄くなり、持ちやすさがグッと改善しています。
難点としては、画面両端が湾曲している為、慣れるまで変な感じがします。
筆者はしばらく使っても違和感が…。笑
Snapdragon 845 + 4GBメモリ
2018年のフラッグシップモデルは軒並み、Snapdragon845 + 4GBメモリ!
「AQUOS R2」「Pixel 3」「Pixel 3 XL」などと同スペックです。
「AQUOS ZERO」「U12+」「Galaxy S9+」などは6GBメモリ搭載ですが、4GBメモリでも十分すぎるほどです。
サイドセンス搭載
本体側面の縁を拡張ボタン化した新機能「サイドセンス」を搭載。
ホーム画面の整理整頓に一役買ってくれそう。

ただ、感圧式ボタンで起動する「U12+」や「Pixel3」とは異なり、静電式なので、カバーをつけた時にかなり使いにくくなりそうです。ケース選びは慎重に!
10万円近いスマホを裸で使うのも怖いですしね…。
インカメラの高画質化
Xperia XZ2のインカメラは「Exmor R」シリーズの500万画素センサー(IMX241)でしたが、イメージセンサーを約160%大型化した最新の「Exmor RS」シリーズの1,320万画素のイメージセンサー(IMX278?)を搭載。
また、フロントカメラのレンズも、Xperia XZ2でF値2.2だったものが、Xperia XZ3ではより明るいF値1.9のレンズを採用!
格安SIM利用について(docomo系/au系/Softbank系)
Xperia XZ3は、マルチキャリアモデルですので、各社の電波帯(バンド)に対応していますし、3社のVoLTEにも対応。
docomo版Xperia XZ3(SO-01L)、au版Xperia XZ3(SOV39)、Softbank版Xperia XZ3(801SO)ともに、格安SIMの利用が可能です。
ただし、Xperia XZ3の販売キャリアと利用する格安SIMが同キャリアでない場合、SIMロック解除が必要となります。
ヤフオク等で購入する際には、SIMロック解除済みのXperia XZ3を購入しましょう!
現在では、キャリア版白ロムのSIMロック解除は、キャリアに販売記録のある端末購入者しかできません。
(キャリアでXperia XZ3を購入した本人)
つまり、ヤフオク等でSIMロックを解除していない、SIMロック版を購入してしまうと、一生SIMロック解除できない可能性すらあります。笑


