スマホ選びで人生は少し変わる [PR]

【完全検証】買い替えプログラムはお得なのか?

機種変更プログラム

本記事の内容は2020年11月5日時点の情報です。

キャリア3社では、25ヶ月目の機種変更で、残債(本体価格の半額)が支払い不要となる、買い替えプログラム(機種変更プログラム)を用意しています。
「iPhone 12が50,000円台~」と聞くと、非常に魅力的なオファーですが、実態は…。

格安SIMでiPhone 12を利用した際の2年総額と比較しながら、キャリアとの差額を完全検証していきます。

キャリア3社の買い替えプログラムの条件

キャリア3社の買い替えプログラムの条件と詳細を解説していきます。
車の購入時になじみのある「残価設定型ローン」のスマホ版に近いイメージですね。

docomo「スマホおかえしプログラム」

ドコモの「スマホおかえしプログラム」は、36回での分割購入者を対象に、購入端末の返却を条件に、最大12回分の支払いが不要となる買い替えプログラムです。
36回中、最大12回分ですので、端末代金の3分の1が支払い不要となります。

参考:スマホおかえしプログラム提供条件書

au「かえトクプログラム」

auの「かえトクプログラム」は、端末ごとに設定された残価を24ヶ月目に一括精算もしくは、残価をさらに24ヶ月間分割払いする形の設定です。
docomo・Softbankと異なり、端末ごとに残価率が異なるのも特徴で、車の残価設定型ローンに最も近い形を採用しています。

残価率が最も低い端末で19.50%(AQUOS sense3 basic)
残価率が最も高い端末で47.98%(iPhone SE 64GB)
(docomoは全端末33.3%、Softbankは全端末50%)

参考:かえトクプログラム規約

Softbank「トクするサポート+」

ソフトバンクの「トクするサポート+」は、48回での分割購入者を対象に、24ヶ月目の機種変更で、残債の支払いが不要となる買い替えプログラムです。

25ヶ月目の機種変更で最大24ヶ月分、つまり半額の支払いが不要となります。

参考:トクするサポート+提供条件書

3社共通:「機種変更が遅ければ遅いほど損する」

3社共通なのは、13~25ヶ月目の機種変更が一番オトクで、そこから時間が経つごとに、どんどん損していく。
というような条件になっており、2年以内で毎回機種変更をする方を優遇しているプログラム。

これが「買い替えプログラム」の最たるトラップで、「機種変更しないと損する!」という心理を煽り、2年以内に機種変更を頻発させることで、解約・MNPを阻止し繋ぎ止めを行う販売戦略です。

【3キャリア】残価率・実質負担額比較

3キャリアの残価率と実質負担額を比較していきましょう。
端末価格も残価率も各キャリアで異なりますので、実質負担額も異なります。

残価率比較

3キャリアの残価率は下記の通りです。
同じ端末であっても、販売価格が異なるので、残価率の比較のみは意味がないのですが、残価率の設定方法もキャリアごとに異なるということを理解しておくとそれぞれの買い替えプログラムの違いが理解しやすいはずです。

 docomoauSoftbank
残価率33.3%19.5~47.98%50%

docomoは36回払いのうち、最大12回分が支払い不要。
auは、端末ごとに設定された残価(最終支払額)が13~25ヶ月目の機種変更で支払い不要。
Softbankは、25ヶ月目以降の機種変更で、48回払いのうち、最大24回分の支払いが不要。

残価率が高く、端末代金が安い方がお得になります。
端末価格から支払い不要となる残価を引いた「実質負担額」が最もわかりやすい指標となります。

実質負担額比較

圧倒的な人気で中古市場も安定、リセールバリューも高い、iPhoneシリーズを例に、各キャリアでの実質負担額を比較していきます。

iPhone 12

iPhone 12の実質負担額比較表がこちらになります。

iPhone 12AppledocomoauSoftbank
64GB94,380円67,584円55,430円55,440円
128GB99,880円72,864円57,500円58,320円
256GB111,980円82,368円65,435円65,520円

Apple StoreのSIMフリー版と比較して、断然端末価格が安く見えます。
絶対に2年以内で毎回機種変更をする方であれば、確かにお得です。

「確かにお得」というのは、あくまでも、「キャリアを使い続ける」という大前提となります。

キャリアじゃなきゃダメな理由をハッキリと答えられますか?

まず断言出来るのは、au・Softbankの「買い替えプログラム」を利用すると、端末価格は確かにお得であるということ。(docomoは得ではないです。後ほど、詳しく解説)

しかし、格安SIMと比較して圧倒的に高い月額料金を払い続けなければならないキャリアでは、いくら端末価格が安くとも断然損します。

そこで、みなさんにお伺いしたいのですが、
「キャリアじゃなきゃダメな理由を明確に回答できますか?」

ここで、明確な答えがある方は、そのままキャリアを使わざるを得ない方だと思いますし、2年以内に毎回機種変更するのであれば、「キャリアでの買い替えプログラム適用」が最適な選択肢であると思います。

たとえば、「家の近くのキャリアショップで対面サポートをよく受ける」であったり、「Apple Watchのセルラーを使いたい」「データ容量を毎月50GB以上消費している」など。

そうでないのであれば、格安SIMに乗り換える方がお得です。圧倒的に。

20GB以下で済むなら断然!格安SIMがオススメ

月間50GB・100GBと言った大容量のデータを消費する方であれば、間違いなく格安SIMよりもキャリアの方がオススメです。

40GB・50GBプランあたりから、キャリアとの月額料金差がなくなってきますので、安定して高速なキャリアの方が満足度は間違いなく高いです。

しかし、20GB以下で済むのであれば、格安SIM一択と言えます。

結論から言うと、皆様のご想像どおり、
端末価格はキャリアよりも高いけど、それ以上に月額料金の差額が大きすぎて、格安SIMの圧勝。
さらに、実効速度の速いMVNOを選択すれば、通信速度の点でもストレスは一切たまりません。

次の項目で、実際に金額をシミュレーションしながら、詳しく解説していきます。

2年総額での比較

今回は、一例として、いま最も売れている端末である「iPhone 12 128GB」を契約する形でシミュレーションしながら、比較していきます。
キャリアでは、それぞれ「買い替えプログラム」を適用した形でセット契約。
格安SIMでは、Apple StoreのSIMフリー版を購入する形でシミュレーションしています。

キャリアの実効速度と遜色ない格安SIM3社

今回の比較では、安かろう悪かろうの格安SIMと比較してもしょうがないので、格安SIMの中でも、速度が圧倒的に早いサブキャリア「UQモバイル」「Y!mobile」「楽天モバイル」をピックアップしています。
※ほぼほぼau回線の楽天モバイルはまだキャリア認定したくないので格安SIMにカテゴライズ(独り言)

これらであれば、速度面でのストレスはほぼ感じません。
5G対応こそできていませんが、そもそも自宅で5Gの恩恵を享受できる人なんて、人口比で言えば1%にも満たないレベルのエリアの狭さなので、2020年11月時点では、5Gがどうのと議論する意味はほぼ皆無です。

また、これら3社は他の格安SIMよりも圧倒的に店舗数が多いのも魅力です。

3GBプランでの比較

「iPhone 12 128GB」を月間3GBのデータ容量を使った場合の2年総額比較がこちら。
初期費用・24ヶ月分の月額料金・端末代金・その他割引など、全てコミコミで計算しています。(税込)

2年総額比較UQモバイルY!mobile楽天モバイルdocomoauSoftbank
データ容量3GB3GB5GB3GB3GB3GB
端末代金99,880円72,864円52,000円55,440円
初期費用3,300円0円0円0円0円0円
月額料金2,948円3,278円4,565円5,115円8,228円
割引最大10,000円
キャッシュバック
初期費用無料初期費用無料初期費用無料初期費用無料初期費用無料
2年総額144,452円152,152円139,216円182,424円169,260円249,192円

2年総額で、最大約12万円の差額がでますので、いくら買い替えプログラムでiPhone 12がお得とは言え、格安SIMの方が圧倒的に安いです。

10GBプランでの比較

「iPhone 12 128GB」を月間3GBのデータ容量を使った場合の2年総額比較がこちら。
初期費用・24ヶ月分の月額料金・端末代金・その他割引など、全てコミコミで計算しています。(税込)

楽天モバイルは、5GBプラン一択ですが、参考値として掲載しております。

2年総額比較UQモバイルY!mobile楽天モバイルdocomoauSoftbank
データ容量10GB10GB5GB無制限無制限50GB
端末代金99,880円72,864円52,000円55,440円
初期費用3,300円0円0円0円0円0円
月額料金5,148円3,278円8,415円9,515円9,328円
割引最大10,000円
キャッシュバック
初期費用無料初期費用無料初期費用無料初期費用無料初期費用無料
2年総額170,852円139,216円268,224円241,860円262,392円

2年総額で、最大約10万円の差額がでますので、いくら買い替えプログラムでiPhone 12がお得とは言え、格安SIMの方が圧倒的に安いです。

20GBプランでの比較

「iPhone 12 128GB」を月間3GBのデータ容量を使った場合の2年総額比較がこちら。
初期費用・24ヶ月分の月額料金・端末代金・その他割引など、全てコミコミで計算しています。(税込)

楽天モバイルは、5GBプラン一択ですが、参考値として掲載しております。
※UQモバイル/Y!mobileの20GBプランは間もなく登場予定

2年総額比較UQモバイルY!mobile楽天モバイルdocomoauSoftbank
データ容量20GB20GB5GB無制限無制限50GB
端末代金99,880円72,864円52,000円55,440円
初期費用3,300円0円0円0円0円0円
月額料金3,278円8,415円9,515円9,328円
割引最大10,000円
キャッシュバック
初期費用無料初期費用無料初期費用無料初期費用無料初期費用無料
2年総額197,252円139,216円268,224円241,860円262,392円

2年総額で、最大約7万円の差額がでますので、いくら買い替えプログラムでiPhone 12がお得とは言え、格安SIMの方が圧倒的に安いです。

4年/6年/8年となると…。衝撃の差額…。

2年総額で上記の差額が出ますので、4年・6年・8年と機種変更を繰り返すたびに、その差額は広がっていきます。

 2年4年6年8年
3GB約12万円約24万円約36万円約48万円
10GB約10万円約20万円約30万円約40万円
20GB約7万円約14万円約21万円約28万円

2年毎に機種変更をするケースで考えると、格安SIM利用の場合には、端末売却も可能です。(キャリア利用の場合には、返却が必須)

これらの端末売却益も加味していくと、差額は更に広がり…。

格安SIM利用時には、端末売却が可能

2年毎に機種変更をする形で考えると、キャリアでは端末返却となりますが、格安SIM利用時のケースでは、Apple Storeで端末を購入していますので、端末売却が可能です。

上記2年総額表では、あくまで2年総額の計算で、格安SIMのシミュレーションでは端末売却を加味していません。
キャリアのシミュレーションでは、機種変更時に適用となる残債の解消は加味していますので、このままでは不公平な比較です。

そこで、iPhoneの想定売却益も加味していきます。

2年後のiPhoneのリセールバリューは29.2%

記事執筆時点から2年2ヶ月前に発売となったiPhone XSの発売時価格と買取価格(中古美品)からリセールバリューを算出します。

買取価格は「イオシス」の「使用感はあるが目立つ傷はない」の査定額を引用しています。

iPhone XS発売時価格
(8%税込)
買取価格
(中古美品)
リセールバリュー
64GB121,824円36,000円29.5%
256GB140,184円41,000円29.2%
512GB165,024円45,000円27.2%

iPhone 12は、64GB/128GB/256GBという構成で、当記事のシミュレーションで利用している128GBモデルは中間のモデルに位置しますので、iPhone XSでの中間モデルである256GBのリセールバリュー29.2%で算出していきます。

Apple Store版の実質負担額は約70,000円

先程算出した、2年前のiPhoneである「iPhone XS」のリセールバリューから、2年後のiPhone 12の予想買取額を算出します。

想定実質負担額発売時価格
(10%税込)
想定リセールバリュー想定買取額
iPhone 12 128GB99,880円29.2%29,165円

百のくらいで四捨五入し、29,000円と仮定して、シミュレーションを続けます。
この通りのリセールバリューが付けば、Apple Store版も2年後の売却を加味すると、実質負担額は約70,000円ということになりますね。

キャリアの実質負担額と比較すると、「docomo(72,864円)は全く安くなくau(57,500円 )/Softbank(58,320円)は12,000円ほど安い。」

結論:2年で、最低99,000円、最高149,000円損します。

先程算出した、2年後の「iPhone 12 128GB」の想定買取額29,000円を加味していくと…。

3GB~20GBプランで算出すると、確実に損する結果となっています。

 2年4年6年8年
3GB約14.9万円約32.8万円約44.7万円約59.6万円
10GB約12.9万円約28.8万円約38.7万円約51.6万円
20GB約9.9万円約22.8万円約29.7万円約39.6万円

それでも、「あなたは、キャリア使い続けますか?」

買い替えプログラムでの端末価格は確かに安いけど、格安SIMとの月額料金差を埋めるほどの安さではない。
という結論に至りました。

買い替えプログラムで得をする人は、月間30GB以上使う方であると言えます。

そもそもの回線契約の月額料金が30GBあたりから、キャリアの50GB~100GBプランとのとの差額があまりなくなってくる為です。

「毎月30GB消費してます!」
「Apple Watchのセルラー必須なんです!」
「キャリアショップが家の近くなので便利なんです!」

という方の中で、2年毎に必ず機種変更する方であれば、「スマホおかえしプログラム」「かえトクプログラム」「トクするサポート+」などを利用するとお得でしょう。

満足度の高い格安SIM3社のキャンペーン

格安SIMの月額料金の安さは魅力的だけど、「速度遅いんでしょ?」という声が一番多いですが、すべての格安SIMが遅い訳ではありません。

UQモバイル
Y!mobile
楽天モバイル

この3社は、4G回線においては、キャリアとほぼ同等の速度を叩き出します。
UQモバイルとY!mobileは5G非対応ですが、自宅が5Gエリアに入っている人なんて、人口の1%にも満たない状況です。

上記3社ともに、契約期間の縛りも解約違約金もありませんので、5Gエリアが広がってきたときに、キャリアへの再MNPを検討しても良いと思います。
いままでのように、契約したら2年間使わないといけないということはありませんので。

UQモバイル

参考:UQモバイル料金プラン

auを運営するKDDIグループの格安SIM「UQモバイル」
回線速度は、もはやauそのものといっても過言ではないほど。

SIMのみ契約に限り、最大26,000円の「UQモバイルキャッシュバック」を開催中。

10分かけ放題が強制的に組み込まれている、Y!mobleよりも月額料金が安いのが特徴。
10分かけ放題をつける場合には、Y!mobileと同額となります。

10分かけ放題不要なら、間違いなくUQモバイル!

Y!mobile

参考:Y!mobile料金プラン

UQモバイル同様に、安定して速いストレスフリーな回線が魅力のY!mobile。
全プランに10分かけ放題が強制セットされている料金構成。

キャリア3社の中では回線障害が多いSoftbank傘下であるポイントは、マイナス要素と言わざるを得ないかもしれません…。笑

とはいえ、格安SIMの中では軍を抜いて多い店舗数もY!mobileの魅力の一つです。
端末の使い方などを対面サポートしてほしいという方には、オススメです。

楽天モバイル

参考:楽天モバイル料金プラン

楽天モバイルは、「月間5GB+自社回線エリアは高速通信使い放題+専用アプリなら通話し放題」というトリッキーな料金プラン。

au回線エリアでの通信速度は速いので、ストレスは感じません!
(楽天モバイルの自社回線エリアでは試したことがありません)

この楽天モバイル「自社回線エリア」というのも若干トラップで、自社回線エリアが狭すぎて大半の人が「高速通信使い放題」の恩恵は享受できません。(2020年11月時点)
基本的に5GBプランと考えたほうがよいです。

「高速通信使い放題」という点に魅力を感じている方は、楽天モバイル公式サイトから、通信エリアを必ずご確認ください。
参考:楽天モバイル 通信エリア

「専用アプリでの発信なら24時間かけ放題!」というのも、かなりのトラップ。
Androidなら「Google Play Store」、iPhoneなら「App Store」のレビューをご確認ください。
大荒れです。こんだけ評判悪いのに、よくもまぁ、「国内通話かけ放題」だなんてうたえるなぁ。と逆に関心してしまいますので、通話かけ放題はないものと思っておきましょう。

Rakuten Link

上記の大きなトラップが解消された際には、月額3,278円というのは抜群に安いです。

1年間無料キャンペーン」があるからこそ推奨しますが、今のサービスクオリティ(自社回線エリアの狭さ・不具合多発のかけ放題アプリ)で、月額2,980円出すなら、UQモバイルやY!mobileを契約する方がよっぽど良いというのが率直な意見。

無料期間の1年間使ってみて、上記2つの問題が改善されないようであれば、MNPするという使い方で良いと思います。1年間は無料なので。笑

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


上の計算式の答えを入力してください